2010年8月2日月曜日
こんなふとん職人は駄目
皆様こんにちは!! 寝装寝具みやちのふとん職人、宮地伸芳です。
本日も宜しくお願い致します。
今朝の島田市は曇り空で夕方より雨の予報が出ております。お布団干しをされていらっしゃる方は天候にはお気を付け下さいね。それにしても、8月に入り、この週末も暑い日が続きました。少々バテ気味といった感じですが…
そんな状態でも、連日、仕事場にこもり続けております。お盆休み前まで納品のご注文を頑張って作っております。
さて今回は、「こんなふとん職人は駄目」とタイトルになっておりますが、とにかくこの画像をご覧下さい。先週、ご注文いただいた掛ふとんの綿打直しでの事でした。数年前に他店で綿打直しの注文を出されたのですが、干しても重いしふっくらしない…ということで当店へご来店していただきました。
お客様の前で側生地を剥がして中綿をチェックしたところ、外側は綺麗な綿で覆われておりましたが、中側はかなり古い綿を入れておりました。軽く30年以上経っている綿を打直しして、それを新しい綿で覆ってありました。
これを業界用語で「あんこ」と言います。
本来、木綿ふとんは綿の中心部分より傷んで参ります。なぜなら、そこに吸収された湿気や汗が溜まるからです。従って、足し綿をする場合には、敷ふとんは中心部、掛ふとんは体に当たる部分か中心部分が基本です。
逆にこのような作り方をされている職人は、どんなに状態が悪い綿でも綿打して外側を新しい綿で巻いて見えなくして「いい布団になったよ~」と言って納めます。古く固くなり過ぎた綿を使っていてもバレなければいいという考え方です。
お客様にこの状態をお見せしたところ唖然としておりました。
でも、このような現実も知っていただけなければなりません。それは、お布団は中が見えない商品ですので、いざ、中を見せられる時には必ず見ていただいて、今までお客様が使っていたお布団の状態を知っていただき、これからはちゃんとした綿を、そして、今後は手抜きのないふとん職人が作ったお布団との違いを知っていただきたいからです。
お客様の方より、この古い綿は処分して、外側の綺麗な部分を打直し、不足分は足し綿する事になりましたので、出来上がりはふっくら軽い掛ふとんになります。楽しみにお待ち下さいね♪
木綿ふとんも羽毛ふとんも、普段は中綿・中羽毛が見えません。だからこそ我々同業者はお客様より信頼いただける寝具専門店を目指して日々奮闘しております。今後も宜しくお願い申し上げます。
さぁ~てと、今日も頑張るどぉー
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