皆様こんにちは!! 寝装寝具みやちのふとん職人、宮地伸芳です。
本日も宜しくお願い致します。
本日も宜しくお願い致します。
今朝の島田市は快晴。冷たく強い風が吹いており寒く感じます。お布団干しにはいい天候でございますが、飛ばされないようにお気を付け下さい。
カレンダーを見てみると本日は天皇誕生日で祭日です。皇居では一般参賀がございますが、私も「東京蒲団技術学院」在学中に、学院長先生より「一度、皇居へ行って陛下を祝ってきなさい」と一般参賀を経験したことがございます。皇居の中はとても綺麗で陛下の前ではとても緊張してお言葉を聞かせていただいた思い出がございます。
昨日は定休日も返上して営業しておりました。ご来店客数は少なめでしたが、お仕立てのお仕事は順調に進みました。本日もこれから配達に行きます。
さて今回も日頃、お客様よりいただくお布団に関するご質問・お問い合わせにお答えする企画「年忘れ How to お布団」をお送りさせていただきます。
Q、羽毛ふとんの価格の違いが分かりません。1万円台~10万円台と何が違うのですか?
A、そうですね。羽毛掛ふとんのお値段の違いは、見るだけでは全く分からないと思いますね。実際、私もケースに入っている状態だけでは分かりません。羽毛掛ふとんをご購入される場合には、是非ともケースから出して、直接触って表示もしっかりご覧いただいて、出来れば店員さんより直接ご説明を聞いてからご購入されるのがお勧めでございます。
価格の違いには三つございます。
先ず一つは、中の羽毛の違いでございます。(画像参照) この三つのケースの中には100gの羽毛が入っておりますが、ボリューム(かさ高)がこんなに変わります。右がホワイトダックダウン90%・真ん中が欧州産ホワイトグースダウン95%・左がポーランド産ホワイトグースダウン95%です。左側のポーランド産ホワイトグースダウンは蓋を開けると羽毛がモコモコと出てくるくらい一粒の羽毛が大きく、脂肪分も豊富で保温力があります。
「羽毛が沢山入っていれば高額」と思われる方がいらっしゃいますが、それは間違いで、沢山入れ過ぎてしまいますと、逆に保温力が低下してしまいます。その理由が次に繋がります。
価格の違い二つ目は、側生地の違いです。これは直接触ってみてください。中の羽毛が上質の物を入れてあっても側生地が固くガサガサする生地では、保温力は全くございません。側生地が超長綿を使用した柔らかい生地な物ほど、体へのフィット感が増して保温力も抜群、「軽くて温かい羽毛掛ふとん」になります。これが羽毛を沢山入れ過ぎてしまいますと体へのフィット感が低下してしまいます。現在、市場に出回っている羽毛掛ふとんの羽毛量は大体1,3kg~1,5kgですが、最高級品の「アイダーダウン」は1,0kg~1,2kgしか入っておりません。
価格の違い三つ目は、構造の違いです。現在、羽毛掛ふとんの構造は一層と二層がございます。メーカーや販売店によって呼び方は変わりますが、当店では、一層タイプは「立体キルト加工」・二層タイプは「ツインキルト加工」と称しております。羽毛掛ふとんに毛布もご使用されたい方は一層タイプ、羽毛掛ふとんに温かカバーだけで、あまり重ね着を希望されない方は二層タイプをお勧めいたします。
ちなみに、当店の最高級の羽毛掛ふとんは画像にも掲載しておきましたが、構造は二層タイプの「ツインキルト加工」・羽毛はハンガリー産ホワイトグースダウン95%1,3kg・側生地は最高級の超長綿200単サテン。ある小寝具メーカーの完全オリジナル品、価格は85,000円。
「寝具専門店だから10万円以上の物は置かないの?」と思われますが、これを10万円の価格を付けても不思議ではないくらいの上質な羽毛掛ふとん…ですが、羽毛掛ふとんの側生地は5~10年がリフォーム年数です。リフォーム年数はご購入された価格には全く関係ございません。ならば出来る限りこちらも頑張ったお値段で提供して、今後もリフォームを続けて中の羽毛を長く大切にご使用していただきたいとふとん職人の当店からのメッセージです。
今回も長くなってしまいました。次回も「年忘れ・How to お布団」をお送りさせていただきます。
本日はこのへんで。
今日も頑張るどぉー
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